さしも知らじな 燃ゆる思ひを

自担が三十路になりました

V6のためのV6というグループ

アルバムの特典映像や、絶賛ラッシュ中のテレビや雑誌を見漁って、好きになって2年弱になりますが、はじめてV6というのはこんなグループ、という形が見えてきたような気がします。

今回は、怒涛のV6ラッシュの感想でもあります。とは言ってもまだ渦中ですが、お家のテレビが甲子園に独占されて、暇なのに健くんの波乱爆笑が見れないのに拗ねて、書き綴らせていただきます。


私がV6というグループを好きになったのは直近のコンサート、Oh! My! Goodness!が終わった後でした。

その頃、彼らに少しずつ興味を持ち、FCに入るに至ったのはその半年後くらいです。なんで好きになったのかは正直覚えてませんが、魔性のアイドル三宅健ちゃんに惹かれて剛健の特別感に仕留められたことだけ覚えています。


そのため、彼らが6人でV6な姿を未だに生で見たことはありませんし、それどころか2年弱の間に出した、たったの4枚のシングルで歌番組に出演するくらいしか、「V6」を見る機会はありませんでした。


ただ、個人での仕事はありますし、幸運なことに私がハマった三宅さんは個人でのラジオやジャニーズWEBでの連載を持っていたので、彼についてはリアルタイムで追っていくことが出来て、更には舞台出演と昼ドラ出演が決まったのでメディア出演も比較的多かったように思います。

三宅くんを追いかけながら、彼の相方の舞台にも足を運び雑誌をチェックし、その上で過去の映像を漁りに漁って、それで今の「V6」を分かってる気になっていました。

「V6」というグループのある程度の基本情報は手に入りましたが、現在6人での出演ラッシュの渦中で、その時の印象から少しイメージは変わりました。



私はキスマイやジャニーズWESTのような、アイドルグループとしてまだまだ発展途上なグループを応援していたので、私が好きになったグループの中でV6はとても異質でした。

コンサートでも後輩をバックにつけない上にメディア出演も少ないので、ジャニーズの中のガラパゴスなような空気感があって、ファンの方々も他グループに比べたら比較的内輪な雰囲気を感じます。

グループとしての名前も世に知られていますし、個人の名前も差はあれど世間に売れています。つまり、個人の活動をグループに還元する必要がないのです。


私は藤ヶ谷くんが好きで、特に彼の「自分はアイドルだ。」という基本スタンスへの強い思いが好きで、そんな彼を信用しているのでファンを続けています。割と器用で演技もこなし、最近では俳優業も多くなってきましたが、彼はそれをキスマイに持って帰ってきてくれます。

そして、キスマイの黄金2TOP(二階堂辞典より)の相方である北山くんは、MCを頑張る傍らで、「メンバーには外での仕事も頑張ってほしい。俺はそれを見送って、彼らの帰る場所を守る」と、これはニュアンスなのですが、実に男前な惚れるしかない案件をさらりと言ってくれます。

彼らはジャニーズのkis-my-ft2のアイドルとして、自らの居場所を構えています。


ジャニーズWESTもこの1年、デビューしたての勢いを引っさげて、ひたすら名前を広げようと努力していました。




V6は、彼らとは明らかに違います。


アルバム得点映像で誰かが、V6は実家のようなものだと言っていた。

本当に、この通りだと思う。




V6の実家感。

私も考えたことがあったので、やっぱり本人たちもこの感覚だったんだ!と、答え合わせをしたような気分になりました。


今やメンバーはみんな、ほとんどを個人で過ごしています。

個人での仕事のプレッシャーは人それぞれで、お互いがそれに干渉していないし、する気もないのでしょう。好きな三宅くんの話をさせて貰うと、それでも彼はメンバーの作品をなるべくチェックして、「見てるよ!」と声をかける。天使だ。36歳の天使だ。あんなに可愛い36歳存在していいのか!長生きして下さい!

きっとその一言をかけられたら、嬉しいな、と思うでしょうし、それはまた彼らの実家感を増幅させますね。癒される。


でも、SMAPや嵐のようにメンバー総出演の冠番組を持つわけではない彼らが、その実家に帰ってきてくれる時間は本当に少なかった。

そのゆるさが掛け持ちの私には有難かったけど、彼らの「V6」としての存在意義がなんとなく見えなかったのも、アニバーサリーイヤーを迎える前の私でした。

その時はジャニオタではありませんでしたが、毎週V6が見れる「学校へ行こう」のようの番組が欲しかったし、SMAPや嵐が羨ましかった。個人の仕事も嬉しいけど、グループの仕事が見ていたかったんです。


ただ、アニバーサリーイヤーに突入して、彼らの対談をいたるところで目にして、ひとつ思ったことがありました。



「俺はね、想像できないから、岡田が背負ってるものとか。だから大変だなとは思うけど、こうやって集まってるときくらいは何も考えずに笑っててほしいし。」



8月1日にV6が出演したSONGSでの森田くんの言葉です。

これを聞いた時に、

これを言われて感動する岡田くんを見た時に、

V6というグループを一番必要としているのは、きっとV6のメンバーなんだろうな。

そして、特に岡田くんや森田くんという、普段メンバーとほとんどコンタクトを取らないような2人なんじゃないかな。


と思いました。

普段の個人仕事じゃアイドルからかけ離れている2人が、何者でもなくなれる場所はきっと、「V6」しかないんだろうな、と。


「嫌だと思っていたら今ここにいない。」


言葉が少ない、飾らない森田くんの言葉はいつでもスッとファンの心の中に入ってきます。

アルバム特典映像で「(グループの)居心地は良くない」と言った時にはヒヤッとしましたが、「1人の方がそりゃ楽」と付け足したので、そりゃそうだ、と納得。とても彼らしいですよね。


彼が未だに「V6」にいることが、彼の答えなんだと感じました。



私はずっと、「学校へ行こう」が終わらなかったら良かったのに、と思っていました。あの番組好きなんです本当に。学校ですっごいハヤリましたよね、リズムゲーム

でも、6人でずっとやってきたV6そのものだった番組が終わったからこそ、本人たちが「V6」を意識しはじめたと語っていて、それならば仕方ない、と勝手に納得するようになりました。

いや、はい。しがないおたく1人の納得しなくても番組は終わるんですけどね、おたくの精神衛生上の自己満足ですね。精神衛生、大切!


個人仕事で忙しくても、滅多に6人での仕事がなくても、本人たちが自分たちの意思でステージに立っているんだ、ということが分かって、アニバーサリーイヤー様万々歳です!コンサートも始まってないのに感無量。



デビューほやほやのグループやJr.を応援してきて思うのは、デビュー組が多すぎる、ということ。

こんなにハイペースでどんどんデビューしても、上が詰まってるしキャラや方向性も被ってしまう。年長デビュー組にも一生アイドルでいて欲しいけど、今後どうなるかも考えてしまいました。そうなると、1番最初に危うくなるのはV6なのでは、とも思わないこともなかったです。本人たちももしかしたら受け入れてしまうのでは、と。


でも、その可能性は低いということをこのアニバーサリーラッシュで実感出来てすごく嬉しいです。


「うちには先輩がいるからね。(今後のことは)先輩達がどうして行くかを見てからね、考えていくということで」


またもや森田さんのありがたいお言葉ですが、剛くんのこの言葉に救われました。こういう時はいつだって剛くんです。


あの大先輩たちはきっと当分アイドルでいてくれるでしょう。そのままV6の指針となり続けていて欲しいものですね。SMAPさんに関してはキスマイの恩も多分にあるので、キスマイがグループとして成長するまで国民的アイドルとして見守っていて欲しいです。



ツアー初日まであと少し!

私は10月までお預けですが、リアルタイムの彼らを知れる喜びを噛み締めて日々おたく活動を勤しみたいです!